お重詰めの具体例
もう少し「お重の詰め方」について突っ込んでみましょう。
セオリーはお分かりいただけたかと思いますので、具体的な詰め方を考えてみます。
おせち料理は、家の数だけその詰め方があり、見栄え良く、具が干渉しないように詰めるのはなかなか難しいものですが、きれいなお重詰めがあるだけで、お正月の食卓が一段と華やいだものになり、気分も盛り上がるはずです。
具体的な詰め方をいくつかご紹介します。
段詰め
一番正統的な詰め方です。
縦と横のラインを重箱の辺に平行に詰めると、見栄えが良くなります。
それぞれの料理は、ばらんを使って仕切りをすると、引き締まった印象になり、味移りも妨げます。
枡形詰め
祝いの席で使われる枡の形を模した詰め方で、重箱の中を斜めに区切って詰めます。
扇子型詰め
扇のような曲線を描く詰め方で、素材の丸みを活かすと美しく仕上がります。
また、詰める時のコツですが、
- 蒲鉾など形がくずれないものを先に詰める
- 奥から手前に詰める
- 味や香りが移らないように、ばらんや器を使う
- 厚みのないものは重ねて盛り、全体の高さを揃える
- 魚や海老などは、頭を左にする
ことなどに、注意しましょう。