地域で違うお雑煮
おせち料理とパラレルに語られることの多いお雑煮のお話です。
ご存知の方も多いと思いますが、雑煮は地域によって特色があり、千差万別のお雑煮が、全国各地で食べられています。
汁は基本的には、澄まし汁が全国の68%を占めており、主流となっていますが、地域によってはみそ仕立てであったり、納豆汁仕立てであったり、あずき仕立ての地域もあります。
また、餅も焼いた四角の餅が主流ですが、焼かない餅を使う中国地方や、西によくみられる丸餅を使う地域もみられます。
また、そもそも餅が入っていない雑煮を食べる地域もあります(稲作文化でない地域)。
その他、おもしろい文化をご紹介します。
・仙台雑煮は豪華で有名。
ハゼの焼き干で出汁を取り、ひき菜・凍み豆腐・里芋・セリなどが入る。
・三陸地方では、クルミをすりつぶしたタレを添える。
・島根・鳥取の一部は小豆仕立て。
・徳島の山奥では、サトイモ・豆腐だけが入った澄まし汁を食べる。
米が貴重品だった名残り。
・長崎県島原地方では、季節に関係なく年中雑煮を食べる。
・沖縄では正月に雑煮を食べる風習がない。
同じ「日本の雑煮」でも、色々な違いがあって非常に興味深いですね。